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世界であって、世界でなくて。
2013年4月22日
出国22日目
3カ国目ベトナムのホーチミンにいます。
メコン川を渡ったところにある片田舎のチャウドック、
水上マーケットで有名なカントーを経て、
大都会ホーチミンまで来ました。
ホーチミンに来た目的のひとつがカメラのクリーニング。
カンボジアの途中くらいで一眼レフのレンズにほこりが入ってしまって、
何を撮っても画面の中央にほこりが映り込んでしまう悲しい状況で、
あまり写真も撮れてなかってんけど。
ホーチミンにはcanonのカスタマーセンターがあるとのこと。さすが都会。嬉しい。
30万ドン(15$くらい)でクリーニング可能ですと。さすが都会。嬉しい。
明日には渡せますよと。さすが都会。嬉しい。
これでばっちりと一安心したところで、
明日はバイクの町ホーチミンで、バイクレンタルわくわく!
ほこりの入ったレンズで写真をとっているとき、思い出したのは狗飼恭子さんの文章。
「どこへ行くんだ?」
「南へ。ねえ、南には何があると思う?」
「知らんよ。第一俺が知っていたとしても、俺が見たものとこれからお前が見るものが同じとは限らない」
「どうして?」
「俺の目とお前の目は同じじゃない」
レンズ越しの世界は、世界であって世界でなくて。
それぞれのレンズを通して僕たちは世界を見てきたし、見ているし、これからも見ていく。
それがいいとかわるいとかのはなしではなくて、ただ、そうであるということ。
それぞれが生きてきた分だけ、見てきた分だけ、感じてきた分だけ、そのレンズは他の人のそれとは違う。
そして、そのなかではいりこんだ「ほこり」が「誇り」であると胸はれるようなものなら、
とても素敵だと思し、そういう世界を見たいな、僕は。