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掃いて洗って抱えて歌う。
出国96日目
8カ国目インドのコルカタにいます。
5年ぶりのコルカタは相変わらずの雰囲気で。
大地から砂埃がまいあがるかのように、
人間らしさにまみれているこの町は、
好き嫌いが分かれるかもしれないけど、僕は好き。
コルカタと言えば、
マザーテレサの活動の中心地だったマザーハウスが有名で。
今でも世界各地からボランティアが集まっているその場所で、
僕は今ボランティアをしています。
マザーハウスでのボランティアといっても全員が同じ場所に配属される訳ではなく、
カーリガート(死を待つ人の家)をはじめ様々な施設がコルカタにあって、
ボランティア登録時に担当施設の面接みたいなのがあって配属が決まって。
今回僕は、ダイアダンという、身体障害・知的障害を持つ子供が生活する施設でお手伝いをすることに。
朝7時からマザーハウスに集まって朝食を食べて、
そのまま朝の会でシスターの話を聞いて、各々が担当の施設に向かって行く。
そのまま昼過ぎくらいまでボランティアをして、13時過ぎくらいに宿にもどる。
もちろんボランティアといっても、僕にできることなんて限られていて、
施設の掃除、シーツや洋服の洗濯、子供たちのリハビリや食事のお手伝い、を繰り返す毎日。
こういうところに来るたびに、何か必殺技が欲しいと思うけれど。
でももちろん、そんなものはなくて、だからただただ、掃いて洗って抱えて歌う、を繰り返す毎日。
思うことも感じることも考えることもたくさんあるけど、
まだまだふわふわしすぎていて、表現するのが難しくて。
もう少しポケットに入れて持ち歩いていようと思う。
インドをでるころにそっと言葉にできるとよいな。
毎日マザーハウスまで30分の道のりを歩きながら、
あーこういう生活もあるのかと、なんだか物語を読んでいるような錯覚に陥ることがあって。
きっとそれは、
先週までフィリピンの語学学校でリスニング授業を受けていた時間に、
今週はコルカタの施設で洗濯やリハビリのお手伝いを開始していて、
来週にはガンジス川沿いでぼーっとしている、そんな線上にいるからで。
なんていうか、パラパラとページをめくるように進む日常は、
いろんな色や文字列が混ざり合って、あまりに見慣れなくて。
ひとつひとつが際立つほど、どれも嘘っぽく見えてしまって。
きっと僕は今振り回されていて、
飛ばされないように必死で足元に力を込めて歩いている。
そんな感じなんだと思う。
もちろん、
その足元に広がるのはコルカタの喧噪。
ほんと、ここは、
人間らしさがあふれております。