飛ぶ。咲く。走る。
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対義語のどちらかひとつ。

2013年8月10日   

出国132日目
11カ国目のヨルダンのワディラムにいます。

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死海もペトラもいいけど、ヨルダンの砂漠も楽しいよ、みたいな噂を聞いて。
砂漠好きやけど今回はどっちでもいいかなと思っててんけど、
タイミングよく人数がそろったってのもあって、行くことに。

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出発の景色からどきどきする。

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砂漠を4WDで走って、わーすごーいなんてわいわいしてる間に、
今晩泊まるキャンプサイトに。

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砂漠の夕日は思っていた通りすごく素敵。
でもそれよりもどきどきしたのは、星。

プラネタリウムで働いていた友達と一緒だったこともあって、
満点の星空をみながらいろいろな話を聞く。贅沢。

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星写真の撮り方なんかも教えてもらいながら、明け方までぱしゃぱしゃとはしゃぐ。
きれいきもちいたのしい。

カメラの充電がなくなったところで、毛布を外に運んで、砂漠の上で就寝。
砂漠の余熱を感じながら、吹く風の上には天の川。

ふと、精密板金職人の菅野敬一さんの言葉を思い出した。
「昼間、青い空の向こうには宇宙が広がっていると想像するけど、
山の中で漆黒の闇に包まれていると、自分の皮膚の際まで宇宙がきているのを感じる。
自分と宇宙が一体になったような感覚というか、自分は宇宙の一部なんだとはっきり実感できる。」

見えるということ、信じるということ。
見えないということ、想像するということ。
対義語のどちらかひとつを選択する必要なんてなくて。
どっちもやっぱり、すごいと思うねんな。

star

見えないものを見ようとして、見えてるものを見落として、
望遠鏡をのぞくよな午前2時の踏切に、響くラジオの音のような必死さもきっと大切だけど、
見えてるものを大切にして、見えないものに憧れて、
布団にくるまって目を閉じて、砂漠の静寂にも耳をすますよな丁寧さもきっと必要だと思う。

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目を開けるたびにすこしずつ移動している星をみて、動いている自分にようやく気づく。
なんだかすごく安心して、また目を閉じようとしたそのときに、流れる星。

そうか、ペルセウス座流星群か。
なんていうか、乾いているという潤いが、
この砂漠には間違いなくあった。