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苦味が、恋しい。
出国240日目。
23カ国目ケニアのマサイマラ国立公園にいます。
エチオピアから18時間かけてなんとか、ナイロビへ。
そういう道をあえて作ってるんじゃないくらいの悪路がすごくて。
バスの中で、どんだけ跳ぶねんってくらい跳んで、筋肉痛とともにケニアin。
ナイロビは治安よくないよーっていう話も聞いていたので、
さくっとサファリだけ行って、通り抜けることに。
で、そのサファリ。どん。
キリン。
ゾウ。
ライオン。
シマウマ。
カバ。
ヒョウ。
ガゼル。
サイ。
バッファロー。
イボイノシシ。
すごい。
めっちゃ楽しい。
当たり前やねんけど、めっちゃ動物おる。すごい。楽しい。
途中でなんでこんな楽しいんやろって考えてて。
あー、きっと見れないかもしれないってのが楽しいのかって思った。
1+1が2になる、その安心感はやっぱり捨てがたいねんけど、
うまくいくかわからないからこその期待感って素敵やと思う。
もちろん期待外れでうまくいかないこともあるけど、それでも、
うまくいかない、を正当化するわけじゃないけど、
うまくいかない、を楽しいと思えるようにはなってきていて。
なんとなく、それは、ミョウガを美味しいと思った時に似てるなと思った。
なんていうか、子供の頃はカレーとか唐揚げが好きやったけど、
大人になる過程で、ミョウガとかピーマンとか苦いものを食べないといけない時ってあって。
その過程で、あれ、これって苦味を美味しいとして認識したら全てうまくいくんじゃない、って
ずる賢い大人の防衛本能が働くようになって、だから大人になると、
昔は苦くて食べれなかったミョウガを美味しいと思うようになったんじゃないかなって。
生きているとやっぱりうまくいかないこともあるんやけど、
だからこそ、その「うまくいかない」を美味しく食べる方法を模索するのって大切なんじゃないかなと思う。
それこそ苦味を美味しいと捉えるくらいのずる賢さで、
「うまくいかない」を味わうことができればこっちのもんなんじゃないかな。
そしてそのために大切なことって、逆説的かもしれないけれど、
すべてがうまくいくと全力で信じることだと、僕は思っている。
予想通りの「うまくいかない」ほど、つまらないものはないし、
やっぱり全てがうまくいく明日を追いかけるって姿勢があってこその「うまくいかない」やと思うねんな。
もちろんその分、感情の振れ幅は大きいし、
でも、それを受け止めることのなかに「うまくいかない」を美味しく食べる秘訣ってあるんじゃないかなと思う。
あー。ミョウガ、食べたいな。
苦味が、恋しい。