天国にラバで行く。
出国216日目。
22カ国目エチオピアのラリベラにいます。
山の上の小さな町、そんな感じ。
町をぶらぶらするには、坂道が多いけど、それでもやっぱり歩いてしまうような、素敵なところ。
早起きして世界遺産のラリベラ岩窟教会のひとつギオルギス教会へ。
岩を掘って作られた十字架とそれを拝む人と。雰囲気があってとてもよい。
なんでもない広場があって、さすが小さな町やなーと思ってると。
土曜日には大きなマーケットに。
人が集まって、売ったり買ったりしていて。
ヤギってそういう風に連れて歩くのか。
お祭りみたいに見えるけど、でもその場所には確かにそこで暮らす人々の生活があって。
これだけ人が集まっているのに騒がしさのようなものを感じなかったのは、
そこが非日常としての発散の場所ではなく、地に足をつけた日常の一場面だからなんだろうなと思った。
ラリベラには天国に最も近い教会があるよ、って聞いていて。
よく聞く謳い文句やなーなんて思いながら行くかどうか迷っていると。
ラバに乗って2時間くらいでいけるよ、って聞いて。
天国にラバで行くことなんてきっとこの先ない気がするなーと思って行くことに。
ひろい。きれい。すごい。
ここで感じたのもやっぱりこの土地にある日常で。
何かを繰り返して続けていく様の力強さってのはやっぱりあるような気がした。
ここに住む人の日常が集うマーケットと、天国に最も近い教会と。
その間にはラバに乗って2時間くらいの山道が会って。
ラバに乗りながらの帰り道、なんとなく、天国ってそのくらいのところにある気がした。
進むスピードは、早くすぎず、遅すぎず、かといって歩くのも少し違うし。
ラバに乗って、くらいがちょうどいいと思う。
あれこれ思い出したり考えたりしながら気がつけば着いている。
映画1本分見るくらいのイメージでだいたい2時間、くらいがちょうどいいと思う。
当たり前に答えあわせなんてできないけど。笑
でも、僕の中ではそういうことにしようと思う。
なんていうか、よくわからないものの答えをひとつひとつ解答用紙に書いていく毎日は、
昔の人が星を見ながら星座を決めていったように、意味はなくてもきっと必要な気がしていて。
それを繰り返すことで僕自身の日常を作っていきたいと思うし、その結果、
坂道が多いけど、それでもやっぱり歩いてしまう、そんな毎日になればいいなと思う。