飛ぶ。咲く。走る。
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出国365日目、嘘でもいい日に思うこと。

2014年4月1日

出国365日目。
イースター島でゆるりとすごしていました。

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いつかは行きたいなと思いながら、
行くことはないんやろなと思っていた場所。

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ショートケーキの苺を食べるときにすこし似た、
嬉しさと悲しさが混じったような感情を、
ショートケーキの苺を食べるときのように、
ゆっくり味わいながら、この1年を振り返り。

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右も左もわからないまま、そんな時はとりあえず前への姿勢でスタートしたのはタイのバンコク。
アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、南米と、ぐんぐん進んで、気づけば31ヵ国。

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世界はほんとに広くて、どこまでいっても果てしなくて
どれだけ国境を越えても広がらない視野に嫌気がさしながら、
いつになっても広い世界すべてを見ることも、聞くことも、
もちろん、動かすことなんてまるでできない。
なんて、思わずにはいれなかったけど。

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もしかしたらちょっと違うのかなって思えるようになったのは、
ふたつのことに気づいたから。

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ひとつめは、僕らは見えないものを見ることが出来るということ。
確かに世界全てを実際に見ることはできないけれど、
それを補うように、僕らには想像することができて。

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時計の針を見て、終電がなくなったことを知るように、
階段の音を聞いて、だれかの帰宅に気づくように、
桜のほころびに、春の訪れを感じるように、
僕らは見えないものを見る手段をもっていて。

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ちいさい頃、サンタクロースを信じていたのだって、
サンタクロースに会ったことがあるからじゃなくて、
クリスマスの朝、枕元にプレゼントが置いてあったからなんじゃないかな。

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その想像の種となるその目の前の世界に働きかけることくらいは僕らにもできて、
そうすることで僕らは想像したい世界の種を、そしてそこから広がる世界を、作ることが出来るんじゃないかなと思う。

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アンラッキーのあとにラッキーがある世界が好きなら
アンラッキーのあとにラッキーを作ればいい。
家族が笑っている世界がいいなら、
手紙を書けばいいし電話をかければいい。誕生日にプレゼントを贈ればいい。
世界中の子供が学べる世界をつくりたいなら、
例えばカンボジアの学校建設に関わることだってできる。

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そうやって手の届く範囲の世界を変えることで、
少なくとも自分の中に広がる世界は動かせると思う。

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そして、もうひとつ。
僕の見ている世界は、他の誰かの見ている世界につながっているということ。

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目の前の世界に働きかけることで色付くのは確かに自分の世界だけかもしれないけれど。
そんな自分勝手なペイントのなかで、誰かの世界にも色は撥ね、飛び散る。
星を見るために天体望遠鏡を持って歩く僕の姿を見た誰かが流星群の存在に気づくよな、そんなイメージ。

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さらに、もっと積極的に彩ることだって可能で。
例えば、自分の前に流れている川にそっと灯籠を流して、
誰かの世界に少しあかりを灯す、そんなことだってできる。

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世界をがらりと変えるには、確かに僕はあまりに無力で。
でも、だから仕方ないよと自分の周りだけを世界から切り離すなんてことはできなくて。

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じゃあ今は信じてみるのはどうかなって思う。
目の前の世界を変えることが、僕の中の世界を作るということ。
その中で飛び散った絵の具が、つながっている誰かの世界も彩るかもしれないということ。

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僕は誰かが笑っているときの空気が好きで、友達が好き。
人間らしさに溢れる人が好きで、楽しい毎日が好き。
そういうものが溢れる世界がいい。
春風が吹くような、そんな景色がいい。

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だからまずは、目の前の世界に、種を蒔いてみようと思う。
いつかその花が世界に広がって、誰かの世界にも春を知らせることができれば。
うん、やっぱり嬉しいかな。

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そんなことは無理かもしれないし、現実的じゃないかもしれない。
でもこの世界は、絶対行けないと思っていたイースター島にもこれるようなそんな世界。

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だからとりあえず僕は、こんな嘘みたいな理想論を、嘘だとしても振りかざしていこうと思う。

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そんな今日は、4月1日。嘘でもいい日。

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空を歩く方法。

2014年2月20日

出国326日目
30ヵ国目ボリビアのウユニにいます。

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ウユニ塩湖は雨期にはうっすら水が張って世界最大の鏡になる、
そんなオシャレで素敵なところ。

せっかくならまだ水鏡がみれるうちに。
ってことで、雨期が終わる前に、
ブエノスアイレスからバスで40時間かけてぐぐんと北上。

で、辿り着いたウユニ。
町自体はとても小さくて、ゆるりとした雰囲気。

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そこから車で1時間ほど走ると、見えてくる塩湖。
ここウユニ塩湖は10000㎢にも関わらず高低差が50cmしかなくて。

だから白色が広がって舞台になって。

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だから水も広がって鏡になって。

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鏡ばりの景色は、やっぱりきれいで絵になる。

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いろんな写真を撮りながらはしゃぎながらずっとふわふわしていて。

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なんでこんなにふわふわするのかを、ずっと考えてたんやけど、
ふと、地面がないからじゃないかなって思った。

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僕らの目の前にはいつも地面が広がっていて。
それはアスファルトやったり、草原やったり、グラウンドやったりするねんけど。
いつも、足元には地面があって。踏みしめている感覚もあって。

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でもここウユニに立つと、地面は消える。
空を歩いているような、車すら空を走っているような、そんな錯覚があって。

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高低差をなくすことで空を歩ける、って、なんかいいなと思った。

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地に足をつけてしっかり考える、もちろん、それは必要で大切なことだけど。
時に、なにもかもを放り出して、ふわふわと浮ついてはしゃぐ。
そんな時間もいいんじゃないかな。

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そして、ふわふわと空を歩くのに必要なのは、
今いるところから高く飛び上がることじゃなくて、
今いるところと同じ高さを広げることなんやろな。

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手に入れることのできないものを見上げなくてもよくて、
もう手にしているものを並べれば空は現れる。

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空を歩くのって結構簡単かもしれないな。
みたいなことを、ふわふわと。

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ここに立つと、思考までが空を歩く。

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アフリカ縦断を終えて思うこと。

2014年2月10日

出国316日目。
アフリカ縦断を終えたので、どどんとアフリカ振り返り。
コーヒーでも飲みながら、ゆっくりと。
4ヶ月前まで巻き戻して、再生ボタンを。

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はじまりの国エジプトではピラミッドやアブシンベル宮殿の壮大さにずっと驚いてた。

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スーダンでは、人の優しさや、走り回る子供に心が和んでほっとして。

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エチオピアではダナキルに民族巡りにずっとどきどきしてた。

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ケニアではサファリでキリンやライオンにわくわくして。

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ウガンダでゆるりとテント生活をして、
ルワンダでは知らないといけないという気持ちにひっぱられた。

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タンザニアのザンジバル島もキリマンジャロも最高に気持ちよかったな。

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マラウイはこれまで訪れた国のなかで一番好き。何もなくてあたたかい場所。

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ザンビアでは月の光で虹が見える、物語のような現実に胸がどんってなった。

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ボツワナでは、テントの横を走るイノシシに癒されて。

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ナミビアではレンタカーで、サファリも砂漠も花も星も。

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南アフリカは便利さと自然のバランスが程よくて、喜望峰についたときはやっぱり嬉しかった。

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アフリカほんとに楽しかった。
自然も人も、ほんとに素敵で。危機感も安堵感もたくさんあって。喜怒哀楽に溢れていて。

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アフリカでは、かっこよく、さらりと生きる。なんて全然出来なくて。
溺れないようにずっともがきながら、だからこそ、考えることができたことも、感じることができたこともあって。
便利さや快適さはなかったけれど、その逃げ場のない場所が時間が、ほんとによかった。

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国境を越えるたびに知らない世界がひろがって、
知らない世界には、知らないことがいっぱいで。

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バンジージャンプのときみたく、胸が騒いで足がすくんで、それでもやっぱり飛びたくて。
ほんとにそんな毎日やったな。すっごい楽しかった。

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僕が持ち合わせている当たり前は、知らない世界では当たり前じゃなくて。
自分の中に、ものさしを持っているっていうのはとても大切なことだけれど、
時にそれではかれないような、はかってはいけないような事もいっぱいあるっていうのは、
きっと忘れてはいけないんだと思う。

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善意だけでなく悪意が転がっていることも受け入れながら、
信じたいものを信じる、なんて安易な逃げ方はやめる。
向かい合わないと何も見えなくて、
でも向かい合えば何もかも見えるってわけでもなくて。

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今、しっかり考える。丁寧に話して、丁寧に聞く。
この4ヶ月で、知らない世界を走りながら考えた、知らない世界の走り方。

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10000kmを走り終えて一番強く思うのは、
僕は人が、人の人らしいところが、好きやなってこと。

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何かを守れなくて、悲しむ人がいて。
何かを手に入れるために、怒る人がいて。
何もなくても、笑える人がいる。

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自分に、他人に、振り回されながら、
それでもその手を離さない覚悟をもっている人が、人らしさが、僕はとても好き。

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時にそんな人らしさに、声を荒げることも、深く傷つくこともあるけれど。
それでもやっぱり僕は、人が人らしくいる世界がとても好き。

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と、ここで再び、一時停止。
さてと、とコーヒーを置きながら、手にはリモコン。

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爆笑問題の太田光が言っていた言葉を思いだす。
「未来はいつも面白い。」

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ずっと楽しみにしていたアフリカ縦断という未来は、思った通りに面白くて。
いまちょうど目の前に広がるのは、中南米。1年後の帰国とそこからはじまる日本での生活。

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早送りするにはもったいないし、コマ送りするには待ち遠しい。
結局、やっぱり、再生ボタンを。
うん、楽しみ、未来。

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ポケットの中の手を。

2014年2月7日

出国313日目。
31カ国目の南アフリカのケープタウンにいます。

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ケープタウンの便利さと自然のバランスに驚きながら。

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ワイナリーでお洒落にワインを飲んだり。

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テーブルマウンテンに登ったり。

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ペンギンを見たり。

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バイクでびゅびゅんと走ったり。

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喜望峰についたときはやっぱりちょっと嬉しかったな。

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ここ南アフリカからは、南十字星をみることができて。
この南十字星は、銀河鉄道の夜でジョバンニとカンパネルラが旅したその終着駅。
彼らはこの駅で「ほんとうのみんなのさいわい」について考えた。
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では、僕は。と思う。
アフリカ縦断のその終着駅の南アフリカにいる僕は、何を考えるのか。
アフリカ縦断、4ヶ月、11カ国、10000km。

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もちろん縦断中にここに辿り着いた瞬間を想像していなかったわけもなくて、
もしかしたら何かすごいことを思いつくんじゃないかな、なんて期待だって少しはしていて。

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でも結局は、アフリカ楽しかったなー。みたいな、
なんでもないありふれた感想を、せめてもと大声で叫ぶよな、そんなアフリカ縦断の終着駅。

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誰の幸せを願うでも、自分の夢を大きく広げるでもなく。
奇想天外なアイデアが浮かぶわけでも、この先何度も思い返したくなるよな言葉を見つけるでもなく。

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そこに立てば何か見えると思っていた場所に、なるほどこんなもんかとすこし立ち尽くして。
高くあげた両手をまたポケットに戻した後に、またどこかへ歩きだすような。
きっとどこかで満足しながら、もう片方では悔しくもあって、
だからポケットに戻したその手はぎゅっと握りしめられていて。

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なんていうか、そんくらいのもんでしかないのかなって、思った。
そして、きっとそれで十分なんやろなって、思った。

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悲しいときに笑える強さなんてなくて、人目はばからずどーんて沈むし、
嬉しい時ははしゃいで、でも余裕はあるくせになかなか誰かの哀しみには気づけなくて。
不完全さは結局今も、不完全なままで。
いつかは、と願いながら、まあでも、と逃げ道を残す。このへんもやっぱり。

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それでも、というか、だからこそ、になるのかな。
アフリカ縦断してよかったなと思った。ほんとにいいとこやったな。
そしていよいよ次は中南米。こっちもめっちゃ楽しみ。

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僕が辿り着く着かないに関係なく沈む夕日を見て、
振り返って伸びる陰が自分のものだと確信する。
ポケットの中の手をさらにぎゅっと握りしめたのは、
いつだってファイティングポーズをとれるように。

諦める気なんてさらさらなくて。
まだまだ、続く。続けてく。

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ドミノ倒しみたいに。

2014年1月31日

出国306日目。
30カ国目のナミビアのウイントフックにいます。

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ナミビアはレンタカーでまわるのが楽しいよ、ってことで。

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7日間かりて1人900ナミビアドル(9000円くらい)。
南から時計回りでくるりとまわる。

赤い砂漠。

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ウェルウェッチア。

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めっちゃかっこいい。ちなみに和名が奇想天外ってのもなんかいい笑。

オットセイいっぱい。

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北部のオプトからはヒンバ族の村へ。

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最後にエトーシャで、キリンもサイもライオンも。

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盛りだくさんで楽しい。

この一週間は車の移動ってのもあって、
毎日メーターでどれくらい移動したかを確認していて。
自分の速度や走行距離を意識するのって、なんとなく、いいなって思った。

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どこか目的地へ向かっいる時も、なんとなくぶらぶらと歩いてるときも、
僕達はある速度で、ある距離を歩いていて。
もちろん、その速度や距離自体に意味はないねんけど、
でもその速度や距離を計測することはほんとはできて。

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「いつもは見ていないけど、見ようと思えば見れるもの。」
を持ち歩いている感覚って、もっと意識していいものなんじゃないかなって思った。

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力を込めれば歩く速度はあがるし、それによって体温も変わる。
走ったからこそ間に合ったバスもあるし、乗り過ごしたからこそ見えた夕日もある。

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100kmごとにいいことが起こる、とか時速7kmを越えるとわくわくが増すとか、
そんな設定がない、なんて断言はできなくて。

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雨上がりの虹にも、手をつなぐ前の緊張感にも、ごはんの前のいただきますにも、
理由も価値もやっぱりあると思うし、
そういうものがドミノ倒しみたいにつながる世界って面白いなって。
いっそのこと、そういう世界ってことにしてみようかなって思った。

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目を閉じることで描ける世界があって、静寂の中でこそ音は広がる。

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どうせなら、隅々まで楽しんでみたいよなー。
なんてことを考えながら時速80kmくらいのバスにゆられて、1500kmくらい離れたケープタウンへ。

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速度や距離がどの程度関係しているかはわからないけど、
少なくとも今の僕はすごくわくわくしている。

枝の先に花が咲く。

2014年1月16日

出国291日目。
28カ国目のザンビアのリビングストンにいます。

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なんとなく訪れたその国は、バスもきれいで、道も整備されていて、
最貧国のひとつとされているザンビアのイメージとはかけはなれていて、
ひとつにここがヴィクトリアの滝への窓口になってるってのもあるんやろうけど、
それでも思ったより都会でびっくりした。

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で、そのヴィクトリアの滝。
ザンビアとジンバブエの国境にある世界遺産にも指定されている滝で、世界三大瀑布のひとつ。

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さすが。これで増水期じゃないねんからすごいと思う。
これだけずっと水が流れ落ちながらそれでも全くその流れが尽きる様子がなくて、
ずーっと前に、地球上の表面積の70%は水です、って習ったのを思いだした。

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ゆるりとすごしてなんだかんだ夕方まで。

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で、満月の日は夜も入場できるんだよー、って噂があって。
しかも夜は満月の光で虹がみえる、なんてモテそうすぎる噂もあわせて聞いてて。
そのまま夜も滝を見ることに。

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さすがに月の光で虹が見えるってのは言い過ぎやろーと思いながら、
でも夜の滝って行ったことないし、なんかいいなーってぼんやりしてたら。

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見えた。なにこれ。すごい。
満月の夜に月明かりで滝に虹がかかる。
なんて物語みたいなことがほんとにあるってなにこの世界。めっちゃいい。

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虹が見える条件として、光源・プリズムとなる水滴・観察者、の3つがあればいい、
ってのは頭ではわかってるけど、それでもやっぱりすごいなと思ったし、
幻想的すぎて心がどんと奪われた。

明るい光が水滴の中で屈折・反射し、屈折角の違いによって様々な色に分解される。
その分散された光のスペクトルが虹として僕達の目に映っていて。
あー光ってこんなにいろんな色を含んでたのかって思った。

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毎日もきっと同じなんやろな。
今日は悲しい日、明日は楽しい日、そういうふうに単色の光として存在するのではなくて、
いろいろな感情がごちゃまぜになったそれが集まってひとつの光のように見えていて。
だから、細かい感情の集合体としてではなく、
どっちかっていうと元気とか、今日はちょっとよくないかも、
みたいな感じで僕らはそれを混合物として判断していて。

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でもやっぱり、ほんとはひとつひとついろいろな物事があって、いろいろな感情があって。
光、としてまとめてしまうのは、なんだかもったいない気がして、
ふと、糸井重里さんの言葉を思いだした。

「人はきっとまだら状に考えるのであって、そのまだらは、混ぜないまま記録しないと、間違えると思うんですよ。
 —〈中略〉—
それは、ミックスフルーツのジュースじゃなくて、ミックスフルーツのままでかごに盛る必要があります。そこからぼくらは頭の中を自分で整理しなきゃいけないんです。」

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混ぜてしまったほうが簡単に飲み込めるようなこととか考えやすくなることもあって、
もちろんそうしないと進めないような時だってあるとは思うけど、
でもやっぱり、どちらかというと、そうだからこそ、ひとつひとつをしっかり捉えていきたいと思った。

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僕達はあらすじを語るために生きている訳ではなくて、
だからそこには本筋に関係ないような出来事もたくさんあって、
そしてそういうこと全部を含めての物語があって。

きっとそういう物語を面倒くさがらずに一文字一文字読み進めたその先に、
僕がつかまえたいと思っている読後感はあるんじゃないかなって。
枝の先に花が咲く、みたいな、そんなイメージ。

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日常という光源があって、それを感じ取る自分という観測者がいる。
だからあとはプリズムとなる水滴があれば、その光をカラフルな虹として僕らは見ることができるんだけれど。
その水滴を準備するのは、すごく簡単なことなんじゃないかな。

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だって、地球上の表面積の70%は水って習ったしな。

探す理由。

2014年1月7日

出国282日目。
27カ国目のマラウイのケープマクレアにいます。

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チズムル島からンカタベイへもどったあとは、
バスをぐんぐん乗り継いで、南へ南へ。

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マラウイめっちゃいいやん、ってなって、
もう少し違う町へ滞在したくなって、
さらにのどかでいいよ、っていう噂のケープマクレアへ。

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めっちゃいい。

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海があって、山があって、一本道がどーんってあって。
人が優しくて、1ドルでキャンプサイトに泊まれて、夕日も月もきれい。

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もちろん観光名所なんてないから、
朝起きてぶらぶらして、洗濯して、ご飯作って、夕日見ながらウクレレ弾いて、夜の湖をぼんやり眺めて、みたいなそんな生活。

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そんな中、ふと感じる違和感があって。
なんやろーと思ったその正体は、月の満ち欠け。
「月は右から満ちて、右から欠けます。」そんな風に教えてもらった記憶があって。
これまで見てきた月の満ち欠けも、そのとおり、いっつも右からはじまっていて。
だからもうすぐ満月やなーとか、これから新月にむかってくのかー、とかそんな風に無意識に考えてたんやけど。

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でも、ケープマクレアで見ていた月は、明らかに前日より左側に満ちていて。
はじめは勘違いかなーなんて思っていたけど、次の日には勘違いじゃないなーってなって。
これまで右から欠けて右から満ちていた月が、いつのまにか、左から欠けて左から満ちるようになっている。

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そんなことあるわけない、なんて思いながらも、
やっぱり信じるのは、実際に目の当たりにしているほう。
で、探す理由。

【可能性①】
もしかして、僕、違う世界に迷いこんだ?

みたいな夢はちょっとおいておくことにして。
考える。

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そもそも、満ち欠けってなんやっけ、ってところから。
月が地球の周りを公転することで、太陽、地球、月の位置関係が変わって、
月の太陽に照らされている部分の広さが変わるから満ち欠けしてるように見える。
ってのはなんとなく覚えていて。
で、月は地球の周りを30日かけてまわってるから、30日周期で少しずつ形が変わって、、ってことは。

【可能性②】
月のまわる方向が変わった?

まあ、もしそうなれば、満ち欠けの方向も変わるけど、
そんなことあったらたぶんめっちゃニュースになってるから、この可能性も却下。
で、探す他の理由。
考える考える。

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次は、最後に右からの満ち欠けを確認したのはいつかを思い出す作戦。
まったく覚えてないねんけど、少なくともエチオピアでは満月前に右から満ちていた気がする。
じゃあエチオピアとマラウイとで、月の満ち欠けの方向以外に何か変わったことあるかなーって考えて。

ひとつに年が変わっている、時間が経っている。でも、それで説明できるようなことはなくて。
気温、季節も変わったな。寒い方が大気中の水蒸気が冷やされて星がはっきりみえる、みたいな話は聞いたことがあるけど、それが満ち欠けが反対になった理由にはならなさそう。
あとは、場所が変わった。途中ウガンダで赤道を越えながら、距離にして2000kmくらい南下したから、、。
ん、もしかして。

【可能性③】
北半球と南半球では月の満ち欠けが反転する。

なんか、めっちゃありそう。
季節が反対になるくらいねんから、満ち欠けだって反対になってもいい気がする。

でも、もしそうなら、なんでかなーって。
むしろどういう状況なら反対になるかなーって考える。
考える。考える。考える。

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で、思いつく。

もし月が赤道上をまわっていたら、北半球と南半球で満ち欠けが反対になることが説明できる。
北半球から赤道を見た場合、西側は右手に見えるけど、
南半球から赤道を見ると西側は左手に見える。
だから北半球から赤道上にある月を見て右側へ満ちていく場合、南半球から見たら左側へ満ちていくようにみえる。

うん、すっきり。

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みたいに、いろいろ考えるには十分時間があるのも、ケープマクレアのいいところ。
パソコンも壊れてたって状況も手伝って、久しぶりにめっちゃ考えて。
その後調べたところによると、ざっくりはあってて。

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なんか、しっかり考えたことのを答えあわせってめっちゃ懐かしくて、高校の頃を思いだした。
面倒やからどうでもいいやって簡単に投げ出すことも、
なんでかなって思った時に簡単に調べることもできて、
だからこそ、しっかり考えていきたいなって思う。

まあ僕が理由を思いつこうがつかまいが、南半球から見る月は左から満ちて左から欠けるし、
僕がすっきりしたその前後で月のきれいさは変わらないし、もちろん僕に変化もないねんけど。

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それでも、考えてよかったなと思ったし、これからも考えていこうと思った。

さっきより左側に少し満ちた月を見ながら、
もしほんとに違う世界に迷い込んだってのが答やったらどうしよう、ってなって、
まあ考えるしかないか、って思った。

五十音みたいに。

2014年1月1日

出国276日目。
27カ国目のマラウイのチズムル島にいます。

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あけましておめでとうございます。

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2014いぇーい、と年越しをしたのは、
自然いっぱいのマラウイの、さらに自然いっぱいのマラウイ湖にうかぶ島、チズムル島。

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チズムル島にはサツマイモとトマトしか売ってないよ、って噂にどきどきして、
そんな素敵な島に行かない理由がなさすぎるやろーってことで、のりこんだチズムル島で、
なにがいちばんどきどきしたかって、そのサツマイモとトマトすら売ってないやんってなったことかな。

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電気は22時に消えるし、湖はきれいやし、バオバブはかっこいいし。
みんな優しいし、星はきれいやし、蛍めっちゃ飛んでるし。
なんかもう素敵すぎる島。

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そんな素敵な島で、2013年のおわりにぼんやりと振り返り。
友達と全力で八坂神社に向かって走りながら迎えた2013年は、その全力疾走の勢いのまま最後まで走り抜けた感じで。
会社やめたり、テレビにでたり、世界一周がスタートしたり。
日本で、アジアで、中東で、ヨーロッパで、アフリカで、いろんな人に出会いながら。
喜怒哀楽のどれもがばっちり混ざった日々は、思った以上に楽しくて。
いい1年やったなー。

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何もない島は、雑音が少なくて、思い出すのにちょうどいい。
素敵に和音で終われたんじゃないかな2013年。五十音みたいに。

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もちろん、全力疾走をやめる気なんてさらさらなくて。
酸いも甘いも、楽しいも悲しいも、どきどきもひやひやも、
全部食べきって進んでいくことにしてみよっかな、そんな2014年のはじまり。
いい1年にしたいなー。

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何もない島は、余白が多くて、思い描くのにちょうどいい。
2014年、せっかくなんで、こちらも愛で始まれば素敵やな。五十音みたいに。

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今年もよろしくお願いします。

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初心者クライマー。

2013年12月21日

出国265日目。
26カ国目のタンザニアのキリマンジャロにいます。

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キリマンジャロ。5985m。
アフリカ大陸最高峰。
山脈に属さない独立峰としては世界一の高さの山。

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ほんとは費用の関係でスルーしようとしてたんやけど、
なんとなく近づくにつれて、登りたくなってきて。

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僕は特に山が好きな訳でもないし、
富士山くらいしかのぼったことないんじゃないかくらいの初心者クライマーねんけど。

1週間もかけてまで、1000$も払ってまで、登るのってどうなんやろって思いながら
ふらふらと、特に誰に誘われた訳でもなく、1人でキリマンジャロの麓の町モシについて。

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追い風も向かい風も吹かないまま、どっちか吹いてくれた方が決めやすいねんけどな、
なんて考えてる時点で、きっと登るのは決まってたんやけど。

結論から言うと、これがほんまにすごかった。
ほんまに登ってよかった。

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ちなみに、僕が登ったのはマチャメルートっていうルートで
6日かかるけど、いろんな景色見れるし、登りと下りが違う道、みたいなそんなルート。

興味ある人はこちらのページを。
とりあえず感想ばーって書く。書きたいこといっぱい。

はじめの4日間は、ゆるっとした登山ではじまりはじまり。

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高度もそんなに高くないし、一日あたりの距離もそんなに長くなくて。
なんや、キリマンジャロ余裕なんじゃないかな、なんて思ってて。
まあ5日目の早朝にその思惑は粉々にされるねんけど。

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ゆるりとハイキング感覚で登りながら、
結局なんでキリマンジャロ登ることにしたんやったっけって考えてて。
大陸最高峰って響きが素敵すぎるからかなーとか、
「こないだキリマンジャロ登ってんけどさー、」で始まる会話とかモテそうやからかなーとか、
クリスマス近づいてきて何かから逃げたくなったからかなーとか。

まー、きっと全部なんやろなーなんて思いながら、わくわくと。
そんな4日間。

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泊まるのはテント。
僕がキャンプサイトに着くことにはもうテントできあがっててコーヒーまで用意されてる。
なにこの待遇のよさ。

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4日目はキャンプ地に15時くらいについて。
これから登ってく山をみたり、ウクレレ弾いたり、夕日みたりのご機嫌な時間をすごして。

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夕食時に、登頂アタックの説明。

・0時に起きて、30分くらいで準備して出発ね。
・靴下3枚履き、服もいっぱい着ないと寒さにやられるよ。
・ウクレレ持っていってもいいけど、きっと手がかじかんで弾けないよ。

みたいな感じやったかな。
ウクレレのとこで一悶着あったけど、こういうとき、僕頑固やなーって思う。もちろん持ってく。

で、とりあえず4時間くらい仮眠をとって、いざ山頂へ。
こういうとき、どこでもいつでも寝れる僕便利やなーって思う。ほんまにぐっすり。

いよいよ。
ここからの6時間くらいが、これまでで一番心が揺れた。
思ったこと全部書く。

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a.m.0:30
キャンプ地をスタート。4640m。
ぐっすり寝たし、月もめっちゃきれいやし、気持ちよくスタート。
しばらくは夜の雪山登山のきれいさにびっくりしてた。
単色が描く虹色を見てるようなな、白黒のはずやのに、すごいすごいきれいな景色。

a.m.2:00
高度を確認したら、5100mくらい。
確かにこれまでの4日と比べるとしんどいけど、まだいける。
そういえば朝日って何時くらいやっけ、って気になってガイドのスティーブに確認。
6:20くらいかなって回答に、山頂で日の出が見たいからそれに間に合うペースで行きたい、
みたいな注文ができるくらいには、余裕があった。

a.m.3:00
5300mくらいやったかな。もうこの辺から、けっこうしんどくて。
寒さとか疲れに加えて頭も痛くなってきて。
なんでこんなにしんどいんやろーって考えてて、
やっぱりなんだかんだ疲れが貯まってるんかなーとか、
この高度でこの運動量やからかなーとか、
クリスマスが近づいてるからかなーとか。
まー今回も全部答えなんやろなーなんて思いながら。

気づけば「あー、しんどいー」って声に出して言ってて、
なに弱音はいてんねんって思うと同時くらいに
もう1人の僕が、「負けるか、ぼけー」って声も出してて。
言葉遣いは悪くても、僕は後者の自分をめっちゃ応援してた。

a.m.4:00
5450mくらい。
いよいよしんどい。
どう考えても頭痛いし、一歩一歩が苦しいし、次の一歩に集中してないと倒れそうになるくらい。
なんかもういいやーって意識が勝手にログオフしそうになるのを、必死で繋ぎ止めるそんな時間。
ほんまに諦めよかなって2000回は思ったし、なんならなんて言い訳しようか考えてたくらい。
もうここでいいか、って。朝日はここから見れたらいいや、まーほぼ山頂やし、って。
そんなこと考えながらいると、前から突然。
「Don’t give up.」
とガイドのスティーブ。
諦めようとしてるのばれてるん恥ずかしって思いながらも、
その言葉で少し元気に。
閉じかけてた目がなんとか開く。
そやんなー、ここまできて何諦めようとしてんねん、って。
言葉ってすごい。でも、まーしんどい。

a.m.5:00
5600mくらい。
本格的に苦しい。
もうほんっとにふらふらになりながら、
そういやなんで登ってるんやっけってまた思って、
なんか力にならんかなーって昨日まで考えてたことを思い出そうとしたときに、
もう1人の僕が、「知らんがな!」って言い放って。
お、そっか。ってなった。
知らんよなー、って。
もうここまで来て何をいまさらやんなーって。
もちろん、初心を忘れないことが大切ですとか、足元を見てないとつまづくとか、
そういうのはすっごいわかるけど、
必死に次の一歩を出そうとしながらの「知らんがな!」ってなんかすごくいいなって思った。

a.m.5:20
スティーブが立ち止まる。
指をさしてる。
その方向に目をやると。どん。

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ステラポイントの看板。
山頂のウフルピークの手前にあるポイント。5739m。

ここまでくればあと45分だよ。と、スティーブ。
ゴールが見えれば頑張れるタイプの僕はここでようやくまわりの景色が見えるようになって。
後ろを振り向くと雪の上に残る足跡と色が変わりはじめている空。

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ここからの景色がすごい。
月はまだめっちゃきれいやのに、地平線は完全に色づいてて。
徐々に白黒の世界に色が落ちてきて、きらきらと雪が光る。
さっきまでの暗闇が、苦しみが、嘘やったかのような時間の流れ。
「きっと嵐って、朝日が、そのあとにのぼってくるためだけに、あるんじゃないかなあ。」
っていうムーミンパパの言葉がようやく腑に落ちたような、そんな瞬間。

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ふと前をみると、ウフルピークの看板。
気づいたらうるうるしてた。
なんでやろ、って考えてて、
やっとこの苦しさから解放されるからかなーとか、
景色がこれまでみたことないくらいきれいやからかなーとか、
クリスマスがまた少し近づいたからかなーとか、
いろいろ思ったけど、知らんがな、ってことにしといた。
きっと全部あってるし、全部それだけじゃ答えになれない。

僕はここまで登ってこれて、泣きそうになっている。
それだけ。理由なんていらない。

僕がこれまで29年でどれだけの距離を歩いたかはわからないけど、
ウフルピークに到達するまでの最後の100mが、これまでで一番心が震える100mやった。

1秒でもはやく辿り着きたい高揚感に背中を押され、
1秒でもながくここを歩き続けたい陶酔感に肩をつかまれていた。

a.m.6:08
山頂へ。5895m。

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もうその瞬間に疲れとか頭痛とか寒さとかはなくなってて、
その時はそのことにすら気づいてなかったんやけど、
スティーブとふたりではしゃぎまくって。
ハイタッチもめっちゃして、7回目くらいかな、そんくらいに、
いやハイタッチばっかしてる場合じゃない、ってなって写真撮って。ウクレレ弾いて。

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振り返ると、太陽が昇り始めていて。

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続々と登ってくるひとの笑顔、歓声。

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周りには氷河。それを照らす朝日。

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なにここ、すごい。
こんな景色みたことないし、こんな感情味わったことない。

ここウフルピークの、ウフルってのは自由っていう意味で。
なんかそれもすごくいいなって思った。
自由、ここにあったんか。
どんだけ不自由なとこにあんねん、自由。

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なんにせよ。
ほんとに登ってよかった。

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これまでで一番しんどかったし、
たぶんこれまでで一番諦めようと思った。
でも辿り着いた時の感情は、これまでで一番揺れた。

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あー山が好きって、こういうことか、ってのが、
ようやく、ちょっとわかったかもしれない、そんな初心者クライマー。

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楽しかった。
ほんまに、登ってよかった。

苦味が、恋しい。

2013年11月26日

出国240日目。
23カ国目ケニアのマサイマラ国立公園にいます。

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エチオピアから18時間かけてなんとか、ナイロビへ。
そういう道をあえて作ってるんじゃないくらいの悪路がすごくて。
バスの中で、どんだけ跳ぶねんってくらい跳んで、筋肉痛とともにケニアin。

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ナイロビは治安よくないよーっていう話も聞いていたので、
さくっとサファリだけ行って、通り抜けることに。

で、そのサファリ。どん。

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キリン。

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ゾウ。

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ライオン。

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シマウマ。

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カバ。

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ヒョウ。

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ガゼル。

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サイ。

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バッファロー。

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イボイノシシ。

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すごい。

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めっちゃ楽しい。

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当たり前やねんけど、めっちゃ動物おる。すごい。楽しい。

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途中でなんでこんな楽しいんやろって考えてて。
あー、きっと見れないかもしれないってのが楽しいのかって思った。

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1+1が2になる、その安心感はやっぱり捨てがたいねんけど、
うまくいくかわからないからこその期待感って素敵やと思う。

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もちろん期待外れでうまくいかないこともあるけど、それでも、
うまくいかない、を正当化するわけじゃないけど、
うまくいかない、を楽しいと思えるようにはなってきていて。

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なんとなく、それは、ミョウガを美味しいと思った時に似てるなと思った。

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なんていうか、子供の頃はカレーとか唐揚げが好きやったけど、
大人になる過程で、ミョウガとかピーマンとか苦いものを食べないといけない時ってあって。

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その過程で、あれ、これって苦味を美味しいとして認識したら全てうまくいくんじゃない、って
ずる賢い大人の防衛本能が働くようになって、だから大人になると、
昔は苦くて食べれなかったミョウガを美味しいと思うようになったんじゃないかなって。

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生きているとやっぱりうまくいかないこともあるんやけど、
だからこそ、その「うまくいかない」を美味しく食べる方法を模索するのって大切なんじゃないかなと思う。

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それこそ苦味を美味しいと捉えるくらいのずる賢さで、
「うまくいかない」を味わうことができればこっちのもんなんじゃないかな。

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そしてそのために大切なことって、逆説的かもしれないけれど、
すべてがうまくいくと全力で信じることだと、僕は思っている。

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予想通りの「うまくいかない」ほど、つまらないものはないし、
やっぱり全てがうまくいく明日を追いかけるって姿勢があってこその「うまくいかない」やと思うねんな。

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もちろんその分、感情の振れ幅は大きいし、
でも、それを受け止めることのなかに「うまくいかない」を美味しく食べる秘訣ってあるんじゃないかなと思う。

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あー。ミョウガ、食べたいな。
苦味が、恋しい。

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