飛ぶ。咲く。走る。
Show MenuHide Menu

Category Archives: South Africa

アフリカ縦断を終えて思うこと。

2014年2月10日

出国316日目。
アフリカ縦断を終えたので、どどんとアフリカ振り返り。
コーヒーでも飲みながら、ゆっくりと。
4ヶ月前まで巻き戻して、再生ボタンを。

1457514_10152553337789156_1414555327_n

はじまりの国エジプトではピラミッドやアブシンベル宮殿の壮大さにずっと驚いてた。

IMG_8249

IMG_9355

IMG_8712

スーダンでは、人の優しさや、走り回る子供に心が和んでほっとして。

IMG_0002

IMG_9976

IMG_0033

エチオピアではダナキルに民族巡りにずっとどきどきしてた。

IMG_8119-1

IMG_1722

IMG_8670-1

IMG_8791-1

ケニアではサファリでキリンやライオンにわくわくして。

IMG_8904-1

IMG_9471-1

IMG_9878-1

ウガンダでゆるりとテント生活をして、
ルワンダでは知らないといけないという気持ちにひっぱられた。

IMG_3216

IMG_3279

IMG_3297

タンザニアのザンジバル島もキリマンジャロも最高に気持ちよかったな。

IMG_3329

IMG_3333

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

IMG_3709

マラウイはこれまで訪れた国のなかで一番好き。何もなくてあたたかい場所。

IMG_3977

IMG_4042

IMG_3939

ザンビアでは月の光で虹が見える、物語のような現実に胸がどんってなった。

IMG_4141

IMG_4591

IMG_4505

ボツワナでは、テントの横を走るイノシシに癒されて。

IMG_5005

IMG_4928

IMG_4992

ナミビアではレンタカーで、サファリも砂漠も花も星も。

IMG_1761-1

IMG_2411-1

IMG_5467

南アフリカは便利さと自然のバランスが程よくて、喜望峰についたときはやっぱり嬉しかった。

IMG_6269

IMG_6362

IMG_6407

アフリカほんとに楽しかった。
自然も人も、ほんとに素敵で。危機感も安堵感もたくさんあって。喜怒哀楽に溢れていて。

IMG_1938-1

アフリカでは、かっこよく、さらりと生きる。なんて全然出来なくて。
溺れないようにずっともがきながら、だからこそ、考えることができたことも、感じることができたこともあって。
便利さや快適さはなかったけれど、その逃げ場のない場所が時間が、ほんとによかった。

IMG_1381

IMG_8728

国境を越えるたびに知らない世界がひろがって、
知らない世界には、知らないことがいっぱいで。

1461998_639247232793938_1599750738_n

IMG_8148-1

バンジージャンプのときみたく、胸が騒いで足がすくんで、それでもやっぱり飛びたくて。
ほんとにそんな毎日やったな。すっごい楽しかった。

IMG_4651

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

僕が持ち合わせている当たり前は、知らない世界では当たり前じゃなくて。
自分の中に、ものさしを持っているっていうのはとても大切なことだけれど、
時にそれではかれないような、はかってはいけないような事もいっぱいあるっていうのは、
きっと忘れてはいけないんだと思う。

IMG_8820-1

IMG_0395

善意だけでなく悪意が転がっていることも受け入れながら、
信じたいものを信じる、なんて安易な逃げ方はやめる。
向かい合わないと何も見えなくて、
でも向かい合えば何もかも見えるってわけでもなくて。

IMG_9725

IMG_3864

今、しっかり考える。丁寧に話して、丁寧に聞く。
この4ヶ月で、知らない世界を走りながら考えた、知らない世界の走り方。

IMG_0637

IMG_3836

10000kmを走り終えて一番強く思うのは、
僕は人が、人の人らしいところが、好きやなってこと。

IMG_8814-1

IMG_0182

何かを守れなくて、悲しむ人がいて。
何かを手に入れるために、怒る人がいて。
何もなくても、笑える人がいる。

IMG_0916

IMG_9695

自分に、他人に、振り回されながら、
それでもその手を離さない覚悟をもっている人が、人らしさが、僕はとても好き。

IMG_0423

IMG_9254

時にそんな人らしさに、声を荒げることも、深く傷つくこともあるけれど。
それでもやっぱり僕は、人が人らしくいる世界がとても好き。

IMG_9249

と、ここで再び、一時停止。
さてと、とコーヒーを置きながら、手にはリモコン。

IMG_2445-1

爆笑問題の太田光が言っていた言葉を思いだす。
「未来はいつも面白い。」

IMG_3966

ずっと楽しみにしていたアフリカ縦断という未来は、思った通りに面白くて。
いまちょうど目の前に広がるのは、中南米。1年後の帰国とそこからはじまる日本での生活。

IMG_5447

早送りするにはもったいないし、コマ送りするには待ち遠しい。
結局、やっぱり、再生ボタンを。
うん、楽しみ、未来。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ポケットの中の手を。

2014年2月7日

出国313日目。
31カ国目の南アフリカのケープタウンにいます。

IMG_6292

ケープタウンの便利さと自然のバランスに驚きながら。

IMG_6269

ワイナリーでお洒落にワインを飲んだり。

IMG_6064

IMG_6075

テーブルマウンテンに登ったり。

IMG_5920

IMG_6039

ペンギンを見たり。

IMG_3047-1

バイクでびゅびゅんと走ったり。

IMG_6384

喜望峰についたときはやっぱりちょっと嬉しかったな。

IMG_6407

ここ南アフリカからは、南十字星をみることができて。
この南十字星は、銀河鉄道の夜でジョバンニとカンパネルラが旅したその終着駅。
彼らはこの駅で「ほんとうのみんなのさいわい」について考えた。
IMG_1643

では、僕は。と思う。
アフリカ縦断のその終着駅の南アフリカにいる僕は、何を考えるのか。
アフリカ縦断、4ヶ月、11カ国、10000km。

IMG_6301

もちろん縦断中にここに辿り着いた瞬間を想像していなかったわけもなくて、
もしかしたら何かすごいことを思いつくんじゃないかな、なんて期待だって少しはしていて。

IMG_6531

でも結局は、アフリカ楽しかったなー。みたいな、
なんでもないありふれた感想を、せめてもと大声で叫ぶよな、そんなアフリカ縦断の終着駅。

IMG_6105

誰の幸せを願うでも、自分の夢を大きく広げるでもなく。
奇想天外なアイデアが浮かぶわけでも、この先何度も思い返したくなるよな言葉を見つけるでもなく。

IMG_6326

そこに立てば何か見えると思っていた場所に、なるほどこんなもんかとすこし立ち尽くして。
高くあげた両手をまたポケットに戻した後に、またどこかへ歩きだすような。
きっとどこかで満足しながら、もう片方では悔しくもあって、
だからポケットに戻したその手はぎゅっと握りしめられていて。

IMG_6418

なんていうか、そんくらいのもんでしかないのかなって、思った。
そして、きっとそれで十分なんやろなって、思った。

IMG_6337

悲しいときに笑える強さなんてなくて、人目はばからずどーんて沈むし、
嬉しい時ははしゃいで、でも余裕はあるくせになかなか誰かの哀しみには気づけなくて。
不完全さは結局今も、不完全なままで。
いつかは、と願いながら、まあでも、と逃げ道を残す。このへんもやっぱり。

IMG_2680-1

それでも、というか、だからこそ、になるのかな。
アフリカ縦断してよかったなと思った。ほんとにいいとこやったな。
そしていよいよ次は中南米。こっちもめっちゃ楽しみ。

IMG_6347

僕が辿り着く着かないに関係なく沈む夕日を見て、
振り返って伸びる陰が自分のものだと確信する。
ポケットの中の手をさらにぎゅっと握りしめたのは、
いつだってファイティングポーズをとれるように。

諦める気なんてさらさらなくて。
まだまだ、続く。続けてく。

IMG_6362