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冷蔵庫になりたい。
出国3日目
タイのアユタヤにいます。
バンコクから電車で2時間くらいでさくっと行けるよ、ってことで。
昼ごろににバンコク発の電車に乗って、アユタヤへ。
15バーツという乗車賃の安さに驚いてるうちに目的地へ。
駅をでて、船で川をわたって、自転車を借りる。
町中に点在する遺跡を自転車で回りながら、
あー、こういうゆっくりした時間好きやなー。
なんて思いながら。
の予定やってんけど。
ところがどっこい。
暑すぎる。
ちょうど4-5月がタイの暑期ということもあり
ひとつひとつの遺跡の素敵さをじっくり噛みしめようにも、汗、暑さ。
汗の蛇口がおかしくなったんじゃないかくらいの、汗、暑さ
あれさっき気づかんうちに通り雨あったっけってくらいの、汗、暑さ。
いや、ほんまに暑い。
ジュース飲みたいとか、アイス食べたいとかそういう暑さじゃなくて、
なんていうか、
冷蔵庫になりたいくらいの暑さ。
僕も28歳でこんな夢持つと思わんかったけど、
ほんまに冷蔵庫になりたかった。
冷蔵庫専門学校はいりたかった。
もう水もジュースもアイスも抱え込みたい、みたいな欲望。
そんな欲望を抱えながらきこきこと自転車をこぐ4月、汗、暑さ。
汗、暑さ、アユタヤ。
素敵なところでした。
嘘みたいな嘘の日。
出国2日目
タイのカオサン通りにいます。
空港についてまず、意気揚々と、
ドラえもんの秘密道具の音にのせて取り出したのは、
国際キャッシュカード。
国際キャッシュカードというのは、
指定のATMさえ見つければ現地の通貨でお金が引き出せる便利カードで、
僕も出国前にばっちり作っていて。
記念すべき初使用!ってことでATMへ。
ところが。
エラー。
[カード会社に問い合わせてください。]
いやいや、
つまずくのは知ってるけど、
まだ靴もしっかりはいてない状態やのに。
ってことで、もう一度トライ。
エラー。
[カード会社に問い合わせてください。]
前途多難どころのさわぎじゃないぞと、
回れ右して日本行きの飛行機に駆け込みそうになる衝動を抑えつつ、
まあわたわたしてもしょうがないかと、
いったんこの事態を受け入れるべくお茶でも買って飲もうっと、、
ってお金ないやん!
みたいな一悶着も華麗にこなしながら、
ぼーっと、してたらなんと。
なんと。
この問題の原因に気づいた。説破。
あれやねん、あの、
国際キャッシュカードを作るとき、
手数料が一番かからないりそな銀行で作ったんやけど、
その為にりそな銀行の口座を開設する必要があって。
あれやこれやと書類つくってハンコ押してみたいなことで、カードができて、
よしよしこれでもうオッケーと意気揚々と前述の通りATMに挑んでんけど。
あの。
その。
そうねん。
僕、りそな銀行の口座にお金いれてない。
そらエラーでるわ。
危うくカード会社に連絡するとこやった。あぶない。
やー、世の中難しいこといっぱい。
と、いうわけで、原因もわかったところで
秘密兵器の100ドルを早々に両替して、カオサン通りへ。
この旅のスタート地点。
国際キャッシュカードがあっても残高がない
方位磁針はあっても地図がない
毎日楽しいけど、職も彼女も悩みもない。
半袖短パンで汗かきながら、1日先の未定を予定に変える。
嘘みたいな2年間のはじまりです。