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他人が生きられないくらいの。

2013年8月3日

出国125日目
9カ国目ヨルダンのアンマンにいます。

ヨルダンといえば、やっぱり死海。
というわけで、宿の友達とタクシーシェアでゆくことに。
ちなみに有料のビーチ(16D=2000円くらい)のすぐ横に無料のビーチがあるという不思議なつくり。
もちろん無料ビーチに。

どん。

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死海はヨルダンとイスラエルにはさまれた塩湖で、
一般的な海水の塩分濃度が約3%なのに対して、死海の湖水は約30%の濃度。濃い。めっちゃ濃い。
だから魚も生息できなくて、それが死海という名前の由来みたい。

で、浮力の大きさはその物体が押しのけた液体の重さに一致することが知られていて、
いっぱい塩分が含まれていると、その分重くなるから、浮力も大きくなって、
だから、塩がめっちゃとけてる死海は、浮力もすごいよと。
アルキメデスの法則なつかし。

いろんな感情の含まれる思い出の方がその時の自分が浮かびあがりやすいのと同じ。
なんてきっと違うのは知っているけど。

めっちゃ浮くめっちゃ浮くとは聞いてるけどほんとに浮くのかなーと思っててんけど。

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めっちゃ浮いた。
溺れようにも溺れれへんくらい浮いた。
あれ浮き輪つけてたっけくらい浮いた。
「自由な服装で参加してください」に従って私服でいった企業説明会くらい浮いた。

どんだけ塩っぱいんやろと思って少しなめてみると、塩っぱいどころか苦くて。というか痛くて。

どんな感情もそれが含まれすぎると苦い思い出につながって、思い出すだけで胸の奥が痛くなるのと同じ。
なんてきっと違うのは知っているけど。

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でも、なんていうか。
痛いくらいに苦いくらいに、あれこれあった思い出に浮かぶその時の自分は
確かにもがいているけれど、溺れることは決してなくて。
周りを気にして感情薄めて海底にそっと自分を沈めるより、よっぽど生きてると思う。
他人が生きられないくらいの感情にあふれた自分の海に浮かんで生きるって素敵な気がする。

死海に浮かびながら、すごく生きてる気がして、ふと思った。
青い空に白い雲が映えるのをみて、そういうことかと思った。

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